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不倫慰謝料の減額交渉の5つの理由【弁護士執筆】

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慰謝料減額交渉の5つの理由【弁護士執筆】

不倫がバレて請求された慰謝料を減額したい。慰謝料減額は本当にできるか不安と思われているかもしれません。

慰謝料は減額できます。

請求された慰謝料の慰謝料減額交渉で主張できる5つの減額理由を分かり易く解説します。あなたの事案で慰謝料減額理由があるかご確認ください。

【本記事の執筆者】弁護士 坂尾陽
2005年 京都大学法学部卒業

2009年 京都大学法科大学院修了

2011年 司法試験合格

2012年 森・濱田松本法律事務所入所

2016年 アイシア法律事務所設立

目次

減額理由①:離婚していない

減額理由②:不倫期間は短く、肉体関係の回数は少ない

減額理由③:不倫に対して消極的だった

減額理由④:求償権を放棄する

減額理由⑤:あなたの配偶者が不倫を知っている

まとめ:具体的な理由を挙げて減額交渉することが重要

減額理由①:離婚していない

慰謝料は精神的苦痛に対する賠償です。しかし、離婚しない場合は精神的苦痛は比較的少ないと判断され、夫婦関係を継続するときは慰謝料相場は低くなる傾向にあり、慰謝料減額の理由になります。

慰謝料請求の通知書には、不倫が「平穏な婚姻生活を侵害した」、「夫婦関係が破綻した」等と記載されている場合があります。

しかし、明確に離婚したと書いていない場合は離婚していない可能性が高いです。

離婚していれば慰謝料請求する側に有利な事実なので記載するはずです。離婚したと記載がない場合は離婚したかを確認し、離婚していなければ慰謝料減額の理由として主張しましょう。

離婚していない場合、慰謝料減額の交渉が成功する可能性が高くなります。

減額理由②:不倫期間は短く、肉体関係の回数は少ない

慰謝料金額は離婚したか否かが重要であると一般的に言われます。しかし、慰謝料減額の理由はこれだけではありません。

私たちは、500件を超える裁判例を分析し、以下のとおり考えております。

不倫関係が短いこと(肉体関係が少ないこと)も請求された慰謝料を減額する重要要素である

概ね不倫期間が数か月から半年以内であり、肉体関係を持った回数が10回以内程度であれば慰謝料の減額交渉が成功する可能性が高くなります。他方で、肉体関係を伴う不倫期間が1年以上の場合は不倫期間は長期間であると判断されるため、慰謝料の減額交渉でその他の慰謝料減額事由を主張する必要があります。

減額理由③:不倫に消極的だった

あなたが不倫に消極的だったことは、慰謝料減額の理由となります。慰謝料は夫婦関係の平穏を侵害されたことの損害賠償です。しかし、夫婦関係の維持については、配偶者がいるのに不倫をした不倫相手に主たる責任があり、あなたの責任は副次的なものだからです(東京高裁昭和60年11月20日判決等)。

例えば、職場の上司である既婚男性から積極的なプロ―チを受けて不倫関係が始まったような場合、あなたは不倫に消極的・受け身だったことを慰謝料の減額理由として主張できます。

但し、強姦のような特別な事情がない限り、慰謝料を全く支払わないことは難しいでしょう。また、慰謝料減額を主張するのではなく、向こうが積極的なアプローチをしたことを理由に慰謝料の支払いを完全拒否すると、相手方を怒らせて裁判を起こされる可能性もあるので注意が必要です。支払いを完全拒否するのではなく、慰謝料の減額理由と理解すべきでしょう。

減額理由④:求償権を放棄する

求償権の放棄は慰謝料減額理由です。あなたが適正な慰謝料を全額支払った場合、一般的には支払った慰謝料の半分以上を不倫相手に支払うよう求めることができます(求償権)。

不倫相手の夫婦関係が継続するときは家計が同一なので、慰謝料を全額貰っても半分以上を求償権で不倫相手が家計から払うことになります。そのため慰謝料を全額貰う意味がありません。そこで、求償権を放棄する代わりに、半分程度の慰謝料を支払うだけで解決できる場合があります。これが求償権放棄が慰謝料減額事由となる理由です。

例えば、慰謝料総額が200万円の場合、(i)あなたが200万円支払って、不倫相手からあなたが100万円の求償を受けるのでなく、(ii)あなたが100万円を支払って、不倫相手には求償しないという解決になることがあります。すなわち慰謝料100万円の減額に成功しています。

従って、慰謝料の減額理由として、あなたが不倫相手に対する求償権を放棄することを主張することがあります。

減額理由⑤:あなたの配偶者が不倫を知っている

あなたも既婚者であるW不倫の事案では、あなたの配偶者が不倫を知っていることも慰謝料減額理由になります。

あなたの配偶者が不倫を知っていれば、あなたの配偶者も不倫相手に慰謝料を請求できます。お互いの夫婦の家計が同じ場合、お互いの慰謝料請求を打ち消し合って不倫慰謝料0円で和解ができる場合もあります。

もっとも、法律上は当事者が別々であるため、当然に慰謝料減額を主張できるわけではありません。

下手に主張すると開き直っていると取られ、不倫相手の配偶者を怒らせるリスクもあるので注意が必要です。あくまで慰謝料減額をお願いする要素にすぎません。

まとめ:具体的な理由を挙げて減額交渉することが重要

高額な慰謝料を請求された場合でも、適切に交渉をすれば大幅な慰謝料減額を実現することもできます。とくに具体的な慰謝料減額理由をきちんと主張することが重要となります。ここに挙げた5つの減額理由があるときは慰謝料減額を実現できる可能性が高いと言えます。

しかし、これ以外でも言い分や有利な事情があれば慰謝料を減額できることもあります。裁判例・法令を検討し、しっかり事実関係を確認することにより、請求された慰謝料を減額しましょう。

高額な慰謝料を請求された場合は、私たちにご相談ください。法律相談と見積りは無料です。弁護士による無料の電話法律相談も承っております。慰謝料減額の理由があるか無料診断するので、まずは悩まず気軽にお問合せください。

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