不倫妊娠トラブル総まとめ【5分で分かる×パターン別】|離婚・慰謝料・中絶・認知を弁護士が解説

  • 不倫相手が妊娠してしまった…
  • 妊娠中に不倫が発覚。どうすれば良いの?
  • 不倫関係の妊娠で中絶・出産を迷っている

こんな悩みはありませんか?

不倫で妊娠が発覚した場合、当事者だけでなく家族や周囲を巻き込んで深刻な問題に発展しやすいのが現実です。離婚や慰謝料、認知や養育費など、法的・金銭的なトラブルが複雑に絡み合うだけでなく、精神的にも大きなストレスを伴うでしょう。

本記事では、**「不倫 妊娠」**をテーマに、最初に押さえておきたいポイントや、よくある法律上の問題、そして具体的なパターン別の悩みなどをまとめて解説します。

まずは、妊娠の事実を確認し、現状を整理することが大切です。そのうえで、自分や相手、あるいは配偶者や家族がどのような手続きを踏み、どんな結論を導きたいのか、ぜひ専門家の力も検討しつつ冷静に考えてみてください。

不倫で妊娠しても尊い命を授かったことに違いはありません。正しい現状認識と法律知識に基づき冷静に対応しましょう!

(執筆者)弁護士 坂尾陽(Akira Sakao -attorney at law-)

2009年      京都大学法学部卒業
2011年      京都大学法科大学院修了
2011年      司法試験合格
2012年~2016年 森・濱田松本法律事務所所属
2016年~     アイシア法律事務所開業

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不倫妊娠で考えるべき基本事項

不倫妊娠は、通常の妊娠とは大きく異なるリスクや悩みを抱えるケースが多いです。ここでは、まず大枠として何に気をつければいいのか、順を追って確認しましょう。

不倫妊娠とは?

不倫妊娠とは、婚姻関係にない男女、あるいは既婚者同士が浮気・不貞行為の結果として妊娠に至る状態です。これによって以下のような問題が同時に起こりやすくなります。

  • 離婚や慰謝料:不倫が原因で婚姻関係が破たんし、相手やその配偶者から慰謝料請求を受ける
  • 認知や養育費:妊娠が継続され出産に至った際、子どもをどう扱うか
  • 中絶を検討:身体的・精神的・金銭的な理由から中絶する場合のリスクや費用

不倫妊娠は、互いの配偶者・家族にも大きな影響を与えるため、早急に対策を検討しなければならない場面が多いのが特徴です。

不倫で妊娠が分かった直後に確認したいポイント

最初に意識しておきたいのは、以下の3点です。

  • 妊娠の事実確認
    妊娠検査薬の陽性だけでは確定できないため、産婦人科で医師の診断を受ける必要があります。男性側も、相手の女性と一緒に受診し、きちんと事実を確認することが望ましいでしょう。
  • 出産・中絶を決める時期
    妊娠周数が進むと中絶が難しくなり、選択肢が限られてくるため、早めにどうするか方向性を決める必要があります。産婦人科で妊娠週数を確認後になるべく早く出産・中絶のどちらにするかを話し合いましょう。
  • 配偶者との関係
    不倫による妊娠は、配偶者や家族への説明が避けられない場合が多いです。離婚するかしないかも含め、時間をかけて慎重に判断する必要があります。
MEMO

不倫妊娠は当事者同士だけで解決できる問題ではなく、いずれ配偶者や家族を巻き込む可能性が高い点を意識しておきましょう。

パターン別:不倫妊娠の悩み

不倫と妊娠に関する悩みは1種類ではありません。ここでは代表的なパターンを簡潔に示します。より詳しい内容は各カテゴリー記事にて深掘りしていますので、当てはまる方はそちらへお進みください。

不倫相手が妊娠した

既婚男性が外で不倫し、相手の女性が妊娠してしまったケースです。主な論点は下記のとおりです。

  • 不倫妊娠が自分の配偶者にバレているか否か
  • 離婚や慰謝料をめぐる配偶者との話し合い
  • 認知や養育費の問題(出産に至った場合)
  • 中絶を希望する際の費用負担

相手の女性が望む進路(出産・中絶)によって、男性側の責任や行動が大きく変わってきます。放置してしまうと慰謝料増額や精神的トラブルを引き起こすため、誠実な対応が求められます。

妊娠中に不倫が発覚した

妻が妊娠中のタイミングで、夫の浮気や不倫が発覚するケースです。妊娠中は身体的・精神的に不安定な時期であるため、裏切りのダメージは非常に大きくなります。

注意

妊娠中の妻が精神的苦痛から体調を崩すなど、深刻な事態を招くことも珍しくありません。配偶者が離婚を望む場合、慰謝料の額が増えるリスクがある点にも留意が必要です。

このケースに詳しく該当する方は、「妊娠中 不倫」の解説記事を参照ください。夫・妻どちらの立場でも法律的手続きの基本を知ることが大切です。

ダブル不倫で妊娠した

既婚者同士が互いに不倫関係に陥り、その結果、妊娠が発覚した場合です。W不倫とも呼ばれ、複雑化しやすい特徴があります。

ダブル不倫で妊娠した場合は、双方に配偶者がおり、それぞれの夫婦の問題となるため慰謝料や離婚協議、認知などがさらに入り組むことがあります。

夫婦間の財産分与や子どもの親権、相手夫婦からの慰謝料請求など、整理する項目が多岐にわたります。話し合いが長期化するケースも少なくありません。

不倫妊娠と中絶の問題

不倫で妊娠をした場合、中絶をする人は少なくありません。しかし、中絶は大きな決断です。身体的・精神的なリスクに加え、様々な論点が絡みます。

中絶を選ぶ場合、妊娠22週未満の制限や手術の種類、費用分担など多くの問題が発生します。男性側が一方的に中絶を強要すると慰謝料請求を受けることもあるため注意が必要です。

詳しくは「不倫 中絶」の解説記事を参照ください。妊娠の週数によって手術方法や費用負担が異なり、女性の身体への負担も大きく変化します。

中絶を選ぶ場合は週数の制限があるため早期決断が必要です。

不倫妊娠による出産

不倫妊娠を継続し、最終的に出産した場合には、認知や養育費、戸籍、相続関係など多くの法的手続きが絡みます。妊娠した女性が既婚者の場合、民法上は夫の子と推定されるため、嫡出否認や認知調停といった複雑な手続きが必要になることも。

さらに、既婚男性の場合は妻がいる状態で不倫相手の子どもを認知すれば、戸籍に認知の事実が残る点にも注意しなければなりません。

「不倫 妊娠 出産」の解説記事では詳しく掘り下げています。

不倫妊娠の法律問題

ここでは、不倫による妊娠が判明した際に代表的となる法律問題をまとめて解説します。

離婚や慰謝料問題

不倫が発覚し、なおかつ妊娠にまで至った場合、離婚を検討するケースが増えます。離婚に際しては以下のようなポイントを確認しましょう。

  • 有責配偶者:不倫をした当事者が「有責配偶者」として離婚請求できない場合がある
  • 慰謝料額:不倫による離婚は慰謝料が高額化しやすい(相場は100万~300万円程度だが状況次第で変動)
  • 養育費:不倫による妊娠で出産する場合、離婚後も子どもの養育費を支払う義務が生じる

婚姻関係を継続する場合でも、配偶者との関係修復に長い時間と労力を要し、別居状態から事実上の破綻に進む可能性もあります。

認知・養育費の問題

不倫妊娠であっても、生まれてきた子どもには何の責任もありません。法的には以下の点が論点となります。

  • 認知
    父親が既婚であろうと、DNA鑑定などで親子関係が確定すれば「認知しない」という選択肢は実質的に難しいです。
    養育費
    認知した以上、養育費を支払う義務は原則として回避できません。支払い金額は双方の収入や子どもの数で算出するのが一般的です。
  • 嫡出推定
    女性が既婚の場合、法的には夫の子と推定されるため、不倫相手との子と示すには「嫡出否認」の手続きが必要になるケースもあります。

男性側が認知を拒否しても、裁判所を通じて「強制認知」される場合があります。養育費の問題は将来の生活設計に直結するため、早めに話し合いと手続きを進めることが重要です。

中絶に関する責任問題

不倫妊娠を知った当初、中絶を検討する人は多いかもしれません。しかし、人工妊娠中絶には妊娠22週未満という期限があります。加えて、12週を超えると入院や手術リスクが高まり、費用も跳ね上がることが一般的です。

中絶費用は数万円~数十万円と幅があります。妊娠週数が進むほど高額になり、身体的負担も大きくなるため、話し合いの先延ばしは避けるべきです。また、男性が一方的に「中絶しろ」と強要するのは違法行為に該当する可能性があり、女性から慰謝料を請求されるリスクがある点に注意しましょう。

妊娠発覚後のNG行動

妊娠が発覚した時点で、男女ともに誠実な話し合いをするのが理想ですが、以下のようなNG行動はトラブルを深刻化させます。

  • 話し合いの先延ばしや逃避
    時間だけが過ぎ、中絶できない週数に達するなど取り返しのつかない事態に発展しやすい
  • 強制的な中絶や誠実さを欠く言動
    一方的に「手術費用を払わない」「連絡を絶つ」など、女性の精神的苦痛を増大させ、慰謝料トラブルに発展する可能性も高い
  • 配偶者への隠蔽
    不倫妊娠は長期的に隠し通すことが難しく、発覚時に感情のもつれや離婚を巡る争いが激化しやすい

一度こじれてしまうと、解決に要する労力が格段に増えることを認識してください。

 

不倫妊娠における弁護士のサポート

不倫妊娠で悩む方の多くは、感情的になってしまいやすく、冷静に話し合いを進めるのが難しいケースも珍しくありません。そんなとき、弁護士などの専門家に相談しておくと、より適切な解決策を見出しやすくなります。

  • 慰謝料や離婚・認知に関する交渉を任せられる
    当事者同士で話し合っても平行線になりがちな問題を、客観的視点で整理し、法的根拠に基づいた交渉を進めてもらえます。
  • 時間と精神的負担の軽減
    妊娠中の女性は心身の負担が大きく、男性側も配偶者や家族との調整で消耗しがちです。弁護士が間に入ることで、迅速な合意形成が期待できます。
  • トラブルの長期化を防ぐ
    放置してしまうと週数が進むほか、感情的対立がエスカレートし慰謝料や養育費の問題も複雑化しやすいです。専門家が早期に介入することで、後々の損失やトラブル拡大を防げるケースも少なくありません。
注意

弁護士への依頼費用や手続きの流れは事務所によって異なりますが、初回相談を無料とする法律事務所もあります。まずは情報収集から始めてみてください。

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FAQ:不倫妊娠のよくある質問

 

Q. 不倫による妊娠がわかった場合、まず誰に相談すべき?

まずは産婦人科医など医療面の確認が必要ですが、法律問題を含むなら弁護士への早めの相談も検討してください。

Q. 不倫相手に妊娠を告げられましたが、本当に自分の子かわかりません。どうすれば?

まずは産婦人科で診察してもらい、疑いがあるならDNA鑑定を検討する方法も。確証が得られないまま放置すると、後から慰謝料や認知の問題がこじれやすくなります

Q. 不倫妊娠が発覚し、慰謝料を請求されそうで不安です。金額はどのくらい?

不倫の期間や配偶者の精神的苦痛、離婚の有無によって大きく変動します。一般的な慰謝料相場は50万~300万円程度の幅ですが、妊娠を伴うケースは慰謝料が高額化する傾向にあります。詳しくは「不倫慰謝料の相場と増減事由」をご覧ください。

Q. 既婚同士(ダブル不倫)で妊娠が発覚。慰謝料はどちらがいくら払う?

それぞれの配偶者に対して慰謝料が発生する可能性があります。双方が離婚する場合、二重に請求されるリスクもあり、事案によって金額は大きく異なります。詳しくは「ダブル不倫で慰謝料請求された場合の対応法」をご覧ください。

Q. 妊娠中に夫(妻)の不倫が発覚。離婚を考えるべき?

精神的苦痛から離婚を決意する方も多いですが、経済状況や子どもの将来を踏まえた慎重な判断が必要です。弁護士の相談を検討するとよいでしょう。

Q. 夫が不倫相手の子を認知した場合、私(妻)の生活にはどんな影響がある?

夫の戸籍に認知の事実が残り、将来的に夫が亡くなった際には相続トラブルが発生する可能性もあります。夫婦関係を継続するなら、今後の家計や子育て方針を早めに話し合う必要があります。

Q. 妻(夫)に内緒で中絶を済ませることは法的に問題ない?

夫(妻)に通知する義務はありませんが、後で発覚した場合トラブルが深刻化する例もあります。倫理的側面も踏まえ、慎重な判断を。

Q. 中絶費用は誰が負担するのが一般的?

法律上の条文はありませんが、男女で折半・もしくは男性が全額負担するケースが多いです。話し合いが難航する場合は専門家に相談を。

Q. 中絶を選んだ場合、女性側は慰謝料を請求できる?

不倫関係であれば、基本的に双方が責任を負う形ですが、男性の言動(逃避や強要など)が不法行為とみなされると慰謝料が認められる場合があります。

Q. 不倫妊娠で出産に至った場合、認知しなければいけない?

実質的にDNA鑑定などで父子関係が確定すれば、認知は避けられません。認知を拒否しても「強制認知」されるケースがあります。

 

まとめ:不倫で妊娠が分かったらパターン別に状況を確認する

不倫妊娠の問題は、一人で抱え込むにはあまりにも大きく深刻です。離婚や慰謝料、認知・養育費、場合によっては中絶の判断など、どれも当事者の今後の人生を左右する重要なテーマとなります。

とはいえ、感情的な対立が激しくなるほど解決が遅れ、結果として選択肢を狭めたり、費用や精神的負担が増大したりする可能性が高いです。早めに状況を整理し、必要に応じて弁護士などの専門家へ相談することで、最適な解決策を見つけやすくなります。

この記事で取り上げた内容はあくまで総合的な概説です。自身のケースにぴったり当てはまるかどうかは、個別の事情によって異なる部分も多いため、詳しくはパターン別の記事や個別法律相談を利用してみてください。あなたが最善の行動を選択できるよう、少しでも参考になれば幸いです。

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