解決事例:不貞行為中の動画を見たことは慰謝料増額事由になる? 不利な状況から330万円の大幅減額に成功

1.       事案の概要

ご依頼者様(30代・女性)は、元職場の上司(既婚男性)と不倫関係にありました。ご依頼者様の元には、ある日、不倫相手の奥様(相手方)から弁護士を通じて不貞行為による慰謝料総額400万円を請求するとの内容証明郵便が届けられました。

ご依頼者様は不倫関係が悪いことを自覚してはいたものの、突然かつあまりに高額な慰謝料請求に驚き、不安になって当事務所にご相談に来られました。

 

2.       慰謝料を請求されてアイシア法律事務所に依頼した理由

2.-(1) 電話相談の信頼と安心

当事務所では、慰謝料を請求された方の「今すぐ相談したい」という思いに答えるために、弁護士による電話相談を実施しています。電話相談では、ご依頼者様から伺うお話をもとに、弁護士が、慰謝料減額の見込みや、慰謝料の減額交渉や裁判を依頼した場合の弁護士費用を丁寧にご説明します。

ご相談者様の中にはトラブルに巻き込まれ心身ともに疲弊していることから、相談内容を上手く伝えるのが難しい方も多くいらっしゃいます。弁護士に相談するのはハードルが高いと感じたり、不倫をしたことを叱られるのではないかと不安に思ったりする方もおられるようです。

しかし、当事務所の弁護士は、慰謝料を請求されて不安なご相談者様の状況に寄り添った電話相談の対応を心がけています。ご相談者様も、当事務所の電話相談の対応が良かったこと、電話相談を担当した弁護士に信頼感や安心感があったことからご依頼を決められたようです。

(参考)慰謝料減額案件に対する坂尾陽弁護士インタビュー

 

2.-(2) 電話相談は無料/24時間365日受付

慰謝料を請求された事案についての電話相談は無料で行っております。電話相談の予約等も一切必要ございません。年中無休で朝9時から夜20時30分まで、電話相談を受け付けております。高額な不倫慰謝料を請求されたときは、すぐにお電話ください。

また、電話相談したからと言って、すぐに弁護士に依頼しなければならないわけではありません。ほとんどのケースにおいては、慰謝料減額に強い弁護士が介入することで慰謝料の減額を実現できる、又は円満・スムーズな解決を期待できる等のメリットがあるため、弁護士へのご依頼をお勧めいたします。

しかし、弁護士に依頼することはそう簡単に決断できることではありません。一度お電話を終了し、ご検討いただく時間も十分に設けております。慰謝料を請求された案件についての電話相談は、弁護士へのご相談からご依頼いただくまでのその後の継続的なご相談も含めすべて無料です。仮にご依頼をされない場合でも、あとから料金をいただくということは一切ないので、ご安心ください。

 

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2.-(3) 弁護士に話を聞いて貰ったことで気持ちが楽になった

ご依頼者は、初めて経験することで不安な気持ちで一杯だったようです。「これからどうなるのだろう?」と思うあまり心も病んでしまう状態でした。しかし、法律相談で弁護士と直接会って話を聞いて貰うことで気持ちが楽になったと仰っていただきました。

不倫で慰謝料を請求された場合、自分が悪いことをした罪悪感や後悔から、どうしても悪い方に考えてしまいがちです。しかし、慰謝料減額に強い弁護士にご相談いただくことで、前向きな解決に向かって進んでいただくきっかけになればと考えています。

 

3.       解決までの流れ

3.-(1) 不貞行為の動画を見たことを慰謝料増額事由とする高額請求

不倫がバレるまでには様々なきっかけがありますが、実際によくあるパターンはある程度限られています。例えば、「LINE等の会話を見られた」「探偵をつけられていた」等はその代表例です。

(参考)不倫コラム:不倫がバレる確率と不倫がバレる5つの理由【弁護士執筆】

しかし、本件では「不倫相手との不貞行為が映された動画が見つかった」ことが不倫発覚のきっかけでした。不倫相手の奥様(相手方)の弁護士は、証拠収集のために不貞行為の最中の動画を見ざるを得なかったことが慰謝料の増額事由になると主張し、約400万円もの不倫慰謝料を請求しました。本件においては、不貞行為中の動画を見たことが慰謝料増額事由になるかが大きな論点の一つとなりました。

 

3.-(2) 書面から不倫相手の夫婦関係を読み取り、積極的な減額交渉

また、本件では慰謝料請求を不倫相手に口外しないことも求められました。不貞行為の慰謝料請求の事案においては、当事者のその後の社会関係の平穏を維持するため等の理由から、慰謝料請求の事実を第三者に口外しないように約束することがよくあります。

しかし、本件では「第三者」への口外ではなく、慰謝料を請求してきた相手方にとっては夫である「不倫相手」に口外しないことを求められました。慰謝料減額の事案に数多く接してきた担当弁護士は、この要求に違和感を覚えました。つまり、相手方は不倫慰謝料を請求したことを不倫相手(夫)に知られたくない何か特殊な事情があるのではないかとの推測を立てて事実関係を調査しました。

すると、相手方の夫婦関係においては、その力関係上、慰謝料請求をしたことがバレると夫婦関係が悪化するのではないかと相手方が危惧していることが分かりました。慰謝料の減額交渉においては、法律関係・事実関係だけではなく、交渉上における当事者のパワーバランスや各当事者の懸念点等も大きな交渉材料となります。

担当弁護士は、本件においては相手方にとっても紛争を激化させたくない特殊な事情があることを踏まえて、100万円に満たないごく低額な慰謝料しか払わないとの積極的な減額交渉を行いました。

 

3.-(3) 裁判を辞さない強気な態度がかえって交渉をまとめることに

慰謝料を請求された場合に減額交渉を弁護士に依頼したとしても必ず裁判になるわけではありません。

(参考)不倫慰謝料の減額を弁護士に依頼したら裁判になりますか?

しかし、当事務所では、交渉段階から裁判も辞さない強気の交渉を行っています。事を大げさにしたくない、裁判になると費用がかかる等の理由から裁判を恐れていることが相手方に伝わると、それを弱みと捉えた相手方は譲歩してくれません。

 

強気の態度だと裁判になるリスクはありませんか?

逆に裁判も辞さない態度だからこそ円満に解決できる面もあります

「裁判になっても正々堂々と戦うので問題ない」という強気の態度だからこそ、相手方も譲歩するのです。裁判も辞さないことが、かえって裁判にならずに穏便に解決できるという面もあります。現実に、当事務所で担当した慰謝料減額案件のうち約86%という大多数は裁判にならずに解決できたというデータもあります。

 

なお、当事務所では、原則として裁判も辞さない交渉を行いますし、ご依頼者様が裁判になった場合の費用を懸念して裁判を回避することがないように配慮しています。そのため、慰謝料を請求された案件においては、原則として、訴訟対応も含めた形で着手金を頂いており、訴訟になっても追加着手金等はいただいておりません

また、本件とは異なり「なるべく訴訟にしたくない」というご要望にどうしてもこだわられる場合は、そのようなご要望を尊重します。裁判で戦えば大幅な慰謝料減額が見込めるような場合でも、そのことで弁護士に生じる報酬金のために無理に持ち込むようなことはございませんのでご安心ください。

 

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3.-(4) 求償権放棄による譲歩の姿勢

他方で、交渉は硬軟両面が必要です。裁判を辞さない強気な態度の一方で、求償権放棄を提案することで相手方に譲歩の姿勢を示しました。

求償権とは

不貞行為の慰謝料とは、不貞行為に及んだ当事者が平穏な婚姻関係を侵害したことで生じた精神的苦痛を埋め合わせる金銭だと考えられています。そして、不貞行為は、相手方の夫とご依頼者様の2人で行ったものです。そのため、不貞行為の加害者である相手方の夫かご依頼者様のどちらかが慰謝料全額を支払った場合、加害者同士である2人の間ではそれぞれ支払った慰謝料の一部(通常は半額)を請求することができる権利をもっています。これが求償権です。

求償権の放棄が慰謝料減額事由になる理由

求償権の放棄とは、ご依頼者様が相手方の夫に対して支払った慰謝料の半額を請求する権利(求償権)を放棄することです。求償権の放棄によって、ご依頼者様は相手方に対してその者が負担すべき慰謝料分の金銭を請求することができなくなる代わりに、その分を自分が支払うべき慰謝料から減額することが期待できます。

もちろん、不倫慰謝料を請求する側がそれを許さないとすることもあります。しかし、不倫慰謝料を請求する相手方にとっても、相手方夫婦が離婚をしない場合、慰謝料を全額回収したとしても求償権を行使されれば同一の家計から求償権の金額を支出することになります。それなら、最初から求償権を放棄して慰謝料の半額を払って貰っても同じことです。そのため、求償権の放棄は慰謝料の減額事由となるのです。

(参考)慰謝料減額交渉 5つの理由【弁護士執筆】

 

4.       解決結果:慰謝料330万円の減額に成功 解決期間:約4か月

本件では約400万円もの高額な不倫慰謝料を請求されましたが、裁判も辞さない強気な交渉を行ったところ、相手方は裁判になって夫に慰謝料請求をしたことがバレたくないのか低額な和解金額に応じました。最終的には約70万円程度の支払いとなり、請求された慰謝料金額から330万円もの大幅減額に成功しました。

本件は、相手方がまさに不貞行為の瞬間がおさめられた動画を見たことで不倫が発覚した事案です。不倫がバレた理由がLINEを見られたことである場合や、探偵などを介して不倫が発覚した場合に比べると、その精神的苦痛は大きく慰謝料の金額も高くなることが十分予想される事件でした。しかし、単なる法律論だけではなく、交渉におけるパワーバランスを考慮した担当弁護士の機転により低額な和解金で解決できた事案でした。

請求された金額 解決金の額 慰謝料減額の金額
約400万円 約70万円 約330万円

 

交渉における機転が腕の見せどころ

不倫で慰謝料を請求された事案においては、単なる法律論や事実関係だけが問題になるのではありません。慰謝料を請求する側にも交渉上の弱みがある場合も少なくありません。このような弱みを踏まえて、硬軟両面から交渉を進めることができるかが弁護士の腕の見せ所です。

一見すると難しそうな事案でも、慰謝料減額に強い弁護士であれば大幅な減額に成功できる場合もあります。当事務所は、不倫で慰謝料を請求された事案に注力しており、慰謝料の減額交渉や裁判対応の実績が豊富です。当事務所ならではの知見・ノウハウから解決の糸口が見つかる場合もありますので、高額な不倫慰謝料を請求されてお困りのときは是非ご相談ください。

法律相談と見積もりは無料です。正式にご依頼いただくまでは費用は一切発生しません。弁護士による無料の電話相談も行っております。まずはお気軽にお問い合わせください。

 

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