【美人局】で不倫慰謝料は払うべき?|【弁護士の解決事例】脅迫・恐喝まがいの不当要求の対処法

不倫相手だと思っていた女性の「夫」から、突然、高額な不倫慰謝料を請求される――。

しかも、相手女性は風俗嬢・キャバ嬢・出会い系で知り合った相手で、「もしかして美人局(つつもたせ)では?」と感じている。

そんな状況に置かれると、冷静な判断ができなくなってしまう方がほとんどです。

しかし、美人局の疑いがある慰謝料請求については、法的に見るとそもそも支払う義務がない場合も多く、対応を間違えなければ被害を防げる可能性があります。

まずは、今回の記事でどんな悩みにお答えできるのかを整理しておきます。

  • 「美人局 慰謝料」「美人局 不倫慰謝料」で検索して、とにかく怖くて不安な方
  • 風俗嬢・キャバ嬢・出会い系の相手の夫を名乗る人物から、高額な慰謝料を請求されている方
  • 自分のケースが「普通の不倫慰謝料」なのか「美人局による不当請求」なのか判断できずに悩んでいる方
  • 警察に行くべきか、弁護士に相談すべきか分からない方
  • 実際に美人局に近いケースで、不当な慰謝料請求を止めた解決事例を知りたい方

坂尾陽弁護士

美人局と不倫慰謝料の違い、支払義務の有無、どんなときに弁護士や警察に頼るべきかを整理していきます。
(執筆者)弁護士 坂尾陽(Akira Sakao -attorney at law-)

2009年      京都大学法学部卒業
2011年      京都大学法科大学院修了
2011年      司法試験合格
2012年~2016年 森・濱田松本法律事務所所属
2016年~     アイシア法律事務所開業

不倫慰謝料に詳しい坂尾陽弁護士

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美人局と不倫慰謝料が交錯するケースとは

突然の高額慰謝料請求…こんなケースは「美人局 慰謝料」の疑いあり

あなたの状況は、次のようなケースに似ていないでしょうか。

  • 性風俗店・キャバクラ・ラウンジなどで知り合った女性と、店外で肉体関係を持った
  • 出会い系サイトやマッチングアプリ、SNSで知り合った相手とホテルに行った
  • しばらくしてから、女性の夫・彼氏・「代理人」と名乗る男性から突然連絡が来て、「不倫慰謝料として300万円払え」などと高額な請求をされた
  • 「払わないなら奥さん(家族)や会社に知らせる」「今から仲間を連れて行く」など、脅迫めいた言葉を投げかけられている
  • 相手の本名・住所・勤務先など、素性がはっきりしない

こうした事案では、本当に法律上の不倫慰謝料の問題なのか、それとも美人局による不当要求なのかが問題になります。

通常の不倫慰謝料請求であれば、相手が弁護士を代理人として立て、内容証明郵便で請求が来ることが多い一方で、美人局の場合は次のような特徴が見られることもあります。

  • 会っているその場で「今すぐ現金で払え」「ATMに行け」と迫られる
  • 示談書・念書の内容が非常に雑で、「円払えば全部チャラにする」とだけ書かれている
  • 法律用語を使っているものの、よく読むと内容が支離滅裂
  • 相手の連絡先が、個人の携帯電話番号やLINEしか分からない

もちろん、これらの特徴が一つでもあれば必ず美人局だとは言い切れません。

しかし、「美人局 不倫」「美人局 慰謝料」といったキーワードで検索しなければならないほど不自然さを感じているのであれば、一度立ち止まって、本当に法的な慰謝料義務があるのかを冷静に確認する必要があります。

この記事で対象とする「美人局 不倫慰謝料」トラブルのイメージ

この記事で扱うのは、次のような状況です。

  • あなたは、相手女性が既婚であると認識していない、あるいは明確に「独身」「彼氏はいるが結婚はしていない」と聞かされていた
  • 実際には女性が既婚で、その夫を名乗る人物が「不倫慰謝料」と称して多額の金銭を請求している
  • 夫は、女性が仕事として性行為や接待をしていることを知っていた、もしくは黙認していた可能性がある(風俗嬢・キャバ嬢の場合など)
  • 慰謝料請求のやり方が極端に攻撃的で、恐怖心をあおる言動が目立つ

このような場面では、「本当に夫の権利や婚姻関係が侵害されているのか」「そもそも配偶者が性行為を容認していたのではないか」といった点が問題になります。

つまり、あなたが道義的に反省すべき部分(安易な行動)と、法的に支払義務を負うかどうかは別問題なのです。

まず押さえたい「今すぐやること3つ」

パニックになっているときほど、冷静な初動が大きな差を生みます。

美人局の疑いがある不倫慰謝料請求を受けたとき、まずは次の3つだけを確実に実行してください。

  • その場でお金を支払わない・一人で会いに行かない
  • LINE・メール・通話の録音など、やり取りの証拠を保存する
  • 自分だけで判断せず、できるだけ早く美人局案件に詳しい弁護士に相談する

「今支払えば楽になれるかもしれない」という気持ちになるのは当然ですが、美人局の場合、最初に払ってしまうと「まだ取れる」と思われて要求がエスカレートするおそれもあります。支払は一度立ち止まり、専門家の意見を聞いてからでも遅くありません。

次にそもそも美人局と通常の不倫慰謝料請求が何をどう違うのかを整理し、「自分のケースはどちら寄りなのか」をイメージできるようにしていきます。

美人局(つつもたせ)と通常の不倫慰謝料請求の違い

美人局の典型的な手口・よくあるパターン

「美人局(つつもたせ)」という言葉は聞いたことがあっても、具体的なイメージはぼんやりしているかもしれません。

一般的に、美人局は次のような流れで行われることが多いとされています。

  • 女性が出会い系サイト・SNS・マッチングアプリ・性風俗・飲食店などを通じて男性と知り合う
  • 男性と何度か会い、肉体関係を持つなどして「親しい関係」のように振る舞う
  • あるタイミングで、女性の夫・彼氏・兄・「代理人」を名乗る男性が登場し、「妻(恋人)を弄んだ」「不倫された」などと責め立てる
  • 「慰謝料として百万円払え」「今すぐATMに行け」「払わないなら奥さんや会社にバラす」などと迫る
  • 現金をその場で受け取る、あるいは預金口座に振り込ませる

このように、最初から「金銭をとること」を目的として、女性と男性側の人物が共謀しているのが典型的な美人局です。

一方で、次のようなグレーゾーンのケースもあります。

  • 女性自身は本気で交際していたが、夫が後から関係を知って怒り、不倫慰謝料を請求してきた
  • 女性は夫婦関係が破綻していると説明していたが、実際には夫婦関係が続いていた
  • 風俗店の客と店外で会うことを、夫が曖昧に黙認していた

こうした事案では、純粋な意味での「美人局」とは言い切れないものの、請求されている金額や方法が不適切である場合も少なくありません。

そのため、「これは完全な美人局だ」と言い切れるかどうかにこだわるのではなく、

「法的に見て、どこまで支払義務があるのか」「請求方法が違法・不当ではないか」という視点が重要になります。

不倫慰謝料の基本ルールと「既婚者だと知らなかった」ケース

次に、通常の不倫慰謝料請求がどのようなルールで行われているのかを、簡単に整理しておきましょう。

一般に、不倫慰謝料が認められるためには、おおむね次のような条件が必要だと考えられています。

  • 相手が法律上の配偶者(夫または妻)であること
  • 肉体関係を伴う不貞行為があったこと
  • 不貞行為により、配偶者の「平穏な夫婦生活」や貞操利益が侵害されたこと
  • あなたが、相手が既婚者であることを知っていた、または普通の注意を払えば気づけたと評価されること

とくに重要なのが、最後の「既婚者だと知っていた(または知り得た)」という点です。

もし、あなたが相手から「独身だ」と告げられており、経歴や生活ぶりから見ても既婚であるとは考えにくかったような場合には、「既婚者だと知らなかったのはやむを得ない」と判断される余地があります(詳しくは「既婚者と知らなかったのに不倫慰謝料を請求された場合の対応」をご覧ください。)。

そうすると、あなたに「故意・過失」がないと評価される可能性が高まり、不倫慰謝料の支払義務を負わない、あるいは大幅に減額されることもあります。

逆に、次のような事情があると、「本当は薄々気づいていたのではないか」と判断されやすくなります。

  • 指輪の痕がある、明らかに家庭を感じさせる話をしていた
  • いつも夜遅い時間にしか会えない、旅行や宿泊を極端に嫌がる
  • 「夫とは別居中」「夫婦関係は破綻している」と曖昧な説明をされていた

こうした事情を総合的に見ながら、支払義務の有無や金額が判断されていきます。

その意味で、**「既婚者だと知らなかった」「風俗嬢として働いているだけだと思っていた」**という点は、美人局かどうかを考えるうえでも、重要なポイントになります。

性風俗・キャバクラ等での関係と、美人局・不倫慰謝料の交錯

性風俗店やキャバクラ、ラウンジなどで働く女性の場合、「仕事として男性との接触や性的サービスを提供している」という特殊な事情があります。

このような職種では、次のような問題が重なり合います。

  • 店内でのサービスは業務の範囲内なのか、それとも不貞行為と評価されるのか
  • 店外で会う「アフター」や「店外デート」が、どの時点から不貞行為になるのか
  • 夫が女性の仕事や店外での接待をどこまで知っていたか・容認していたか

たとえば、

「風俗嬢として働く妻が、客と性交渉を持つことを夫も承知しているが、後から客に対して不倫慰謝料を請求してきた」という場合、夫の側にも矛盾した行動があると言えます。

このような場合には、

  • そもそも夫婦の権利利益が侵害されたといえるのか
  • 配偶者が性的関係を容認していたと評価できないか
  • 夫婦が共謀して金銭を得ようとしている「美人局 慰謝料」の疑いがないか

といった点を慎重に見ていく必要があります。

(参考)【枕営業・風俗・キャバ嬢の不倫】慰謝料請求を支払い拒否・大幅減額した解決事例を徹底解説

MEMO

性風俗や夜職が絡む不倫・美人局トラブルでは、「相場はいくら」と一言で言い切ることは困難です。

同じ金額の請求でも、夫婦の事情や女性との関係、あなたが既婚と知っていたかどうかによって、法的評価が大きく変わることがあります。

ここまでが、「美人局 不倫慰謝料」と通常の不倫慰謝料請求のざっくりとした違いです。

次では、美人局の場合に慰謝料を払う必要がないとされる法的理由を、もう少し踏み込んで整理していきます。

美人局の場合に慰謝料を払う必要がないとされる法的理由

不倫慰謝料のベースとなる「不法行為」の考え方

不倫慰謝料の話をするとき、「法律的には何を根拠にお金を請求しているのか」が見えづらくなりがちです。

難しい条文をすべて覚える必要はありませんが、イメージとして次のポイントだけ押さえておくと役に立ちます(詳しく知りたい方は「なぜ不倫慰謝料を請求できるのか」をご覧ください。)。

  • 不倫慰謝料は、民法上の「不法行為」に基づく損害賠償請求の一種である
  • 不法行為として慰謝料を請求するには、①故意または過失、②権利または法律上保護される利益の侵害、③損害、④因果関係といった要件が必要になると一般に考えられている
  • 不倫の場合、保護される利益は「夫婦の平和な共同生活」や「貞操の利益」と説明されることが多い

ここで美人局のケースを考えると、

「夫婦の平和な共同生活を守る」という目的からは、かなり外れた状況であることが分かります。

  • 夫が妻の性的サービスや店外での接待を黙認している
  • むしろ夫婦で共謀して、客から金銭を得ようとしている

こうした場合、本当に夫婦の権利や利益が侵害されたといえるのかが問題になります。

言い換えると、不法行為の要件のうち、「権利・利益の侵害」がそもそも欠けているのではないかという疑問が出てくるのです。

配偶者の承諾・黙認があると、慰謝料義務が否定されやすい理由

一般的な不倫慰謝料の議論でも、

「配偶者が不貞行為を承諾していた場合には、慰謝料請求は難しい」とされることがあります。

その理由はシンプルです。

配偶者が真意から不貞行為を容認している場合、

  • 夫婦の平和な共同生活を自ら放棄している
  • 不貞行為によって新たに保護される利益が侵害されたとは言いにくい

と評価されやすいからです。

美人局のケースは、これをさらに極端にしたような状況と言えます。

  • 妻が客と性的関係を持つことを夫も知っている、または強く疑わせる事情がある
  • 夫婦で「後から慰謝料名目でお金をとろう」と打ち合わせていた可能性がある
  • 夫は、本気で夫婦関係の回復を望んでいるというより、金銭的利益を得ることを主な目的としている

このような場合、

「夫婦生活の平和が損なわれた」というよりも、「夫婦が一体となって第三者から金銭を得ようとしている」と見えるため、不倫慰謝料請求の正当性が根本から揺らぎます。

もちろん、すべてのケースで「配偶者が完全に容認していた」とまで言えるとは限りません。

しかし、

  • 夫が妻の職業や店外での接待の実態をどこまで認識していたか
  • 妻があなたにどう説明していたか
  • 夫婦のメール・LINE・会話の記録にどのような内容があるか

といった事実関係を丁寧に整理していくことで、

どこまで慰謝料義務が認められるか/認められないかが変わってきます。

「美人局なら絶対に1円も払わなくて良い」という単純な話ではありませんが、配偶者の承諾や黙認が疑われる場合、法的には「払わなくてよい方向」で検討できる余地が大きくなります。ここをきちんと整理することが大切です。

美人局で問題となり得る「詐欺」「恐喝」などの犯罪

美人局の怖さは、単に不当な慰謝料を請求されるだけでなく、「払わないならこうする」といった脅しがセットになっていることが多い点にあります。

代表的には、次のような言動が問題になります。

  • 「払わないなら奥さんや会社にバラす」「子どもの学校に行く」と脅す
  • 暴力団風の言葉づかいで威嚇したり、複数人で取り囲んだりする
  • 「今から仲間を連れて行く」「殴られても文句は言えないぞ」などと具体的に危害をほのめかす
  • 嘘の事情をでっち上げて、「妊娠した」「中絶費用も含めろ」などと金額を吊り上げる

こうした行為は、内容や程度によっては恐喝罪・脅迫罪・詐欺罪などの犯罪にあたる可能性があります。

ここで注意したいのは、

  • 刑事事件として立件されるかどうかは、警察・検察の判断による
  • すべての美人局的行為が、すぐに逮捕・起訴につながるわけではない

という現実です。

しかし、だからといって泣き寝入りしなければならないわけではありません。

  • あまりに行き過ぎた脅しは録音・メッセージとして残しておく
  • 命の危険や身体の安全に不安がある場合は、ためらわずに警察に相談する
  • 同時に、民事上の支払義務の有無や返金・損害賠償の可能性については、弁護士に相談する

美人局トラブルは、刑事的な側面(犯罪の可能性)と、民事的な側面(慰謝料の支払義務)の両方が絡み合うことが多い分野です。

「どこまでが犯罪なのか」「どこからが民事交渉なのか」 を整理しながら、警察と弁護士の役割を上手に使い分けることが、被害を最小限に抑えるカギになります。

この先では、実際にどのような初動対応をとるべきか、警察・弁護士をどのように頼ればよいか、そして当事務所での解決事例について、さらに詳しくお伝えしていきます。

美人局かもしれないと感じたときの初動対応

絶対にやってはいけないこと

美人局の疑いがある不倫慰謝料請求を受けたとき、

「今払ってしまえば、とにかく終わるのではないか」「怒らせたら何をされるか分からない」と考えてしまう方が少なくありません。

しかし、ここで対応を誤ると、本来払わなくてよかったお金を支払ってしまったり、さらに要求がエスカレートしたりしかねません。

まずは、次の「絶対にやってはいけないこと」をしっかり押さえてください。

  • その場で言われるまま高額な慰謝料を支払う
  • 一人で指定された場所(ホテル・駐車場・人気のない場所など)に行く
  • 相手を挑発したり、暴言・暴力で対抗したりする
  • 奥さんや会社の連絡先を教えたり、SNSアカウントを見せたりする
  • 「今すぐ示談書にサインしろ」と言われて、その場でサインする

その場で支払うと、要求が止まらないことも

美人局の加害者側から見ると、

「一度でも支払ってくれた人」は、**“これからもお金を取れる人”**に見えてしまうことがあります。

最初は「今回限りでいいから」「示談金さえ払えば終わる」と言われていても、

  • 「話しているうちに怒りがぶり返した」
  • 「妻(恋人)がまだ納得していない」
  • 「妊娠した/中絶費用も払え」

などと理由を付けて、後から請求額が吊り上がることも珍しくありません。

坂尾陽弁護士

一度支払うと、要求がエスカレートしがちです。美人局が疑われる状況では、その場で支払うのはぐっとこらえ、専門家に相談したうえで判断しましょう。

一人で会いに行くのは、身の危険にもつながる

「話し合えば分かってもらえるかもしれない」「一度会って謝っておこう」と考え、

相手に指定された場所へ一人で出向くのも、危険な対応です。

  • 相手が複数人で待ち構えており、心理的に圧力をかけられる
  • 周囲に第三者がおらず、暴言・暴力・強要がエスカレートしやすい
  • 言った/言わないの水掛け論になり、証拠も残らない

どうしても面談が必要になるとしても、

  • 人通りの多い場所を選ぶ
  • 可能であれば弁護士同席のもとで行う
  • などの工夫が必要です。

少なくとも、美人局の疑いがある段階で「当事者同士で話し合おう」と一人で出向くのは避けるべきです。

奥さん・会社の情報は“人質”になり得る

「奥さんに電話して確認してもいい」「会社の連絡先を教えるから、そこで話そう」

といった提案をしてしまう方もいますが、これは相手に“人質”を渡しているのと同じです。

一度連絡先を教えてしまうと、

  • 実際に家族や会社に連絡される
  • 「今すぐ払えば連絡するのをやめてやる」と取引材料にされる

といった事態を招きかねません。

家族や会社の情報は、一度相手に知られてしまうと取り返しがつきません。「確認してもらえば分かる」といった軽い気持ちで教えてしまわないよう、絶対に注意してください。

その場で示談書・念書にサインしない

相手から示談書や誓約書を差し出され、「今ここでサインしろ」「サインしなければ訴える」と迫られることもあります。

しかし、その場で内容も理解せずにサインしてしまうと、

  • 法的に見て非常に不利な内容を認めてしまう
  • 後から「自分で約束したでしょう」と言われ、減額・無効の主張が難しくなる

といったリスクがあります。

示談書・念書は、一度サインすると簡単には覆せないものです。

その場で署名・押印は絶対にせず、持ち帰って弁護士に見てもらうくらいの慎重さが必要です。

今すぐやること3つ(支払わない・証拠保存・専門家相談)

これまで見てきたとおり、美人局の疑いがある場面では「やってはいけないこと」がたくさんあります。

では、逆に今すぐやるべきことは何でしょうか。

大きく分けて、次の3つです。

  • ① その場では一切支払わず、「持ち帰って検討する」と伝える
  • ② LINE・メール・通話録音など、証拠をできるだけ残す
  • ③ できるだけ早く美人局案件に詳しい弁護士に相談する

その場では一切支払わず、「持ち帰って検討する」と伝える

相手からどれだけ強く迫られても、その場で即決しないことが何より重要です。

「今払わなければ訴える」「今日中に振り込め」と言われても、

冷静に考えれば、合法的な慰謝料請求であるならば、通常は一定の検討期間が与えられるはずです。

  • 「突然のことなので、すぐには判断できません」
  • 「一度持ち帰って、内容を確認してからお返事します」

といった言い方で、その場の支払いやサインを避けましょう。

相手がどれだけ怒鳴ってきても、「今決めないといけない法律上の理由」はありません。

やり取りの証拠を可能な限り保存する

美人局かどうかを判断するうえで、そして将来的に警察や弁護士に相談するときに、

やり取りの証拠がどれだけ残っているかは非常に重要です。

  • LINE・メールのスクリーンショットを保存する
  • 通話内容は、可能な限り録音しておく
  • 受け取った示談書・メモ・振込先が書かれた紙などは捨てずに保管する
  • 現金を要求された場所・日時・やり取りの状況をメモにしておく

自分が会話の当事者として録音すること自体は、通常違法ではありません。

(ただし、隠しマイクを他人の部屋に仕掛ける等の「盗聴」は別です)

坂尾陽弁護士

後から「そんなことは言っていない」「あなたが自分から払うと言った」と言われてしまうと、あなたの言い分を裏付けるものがなくなってしまいます。怖いときほど、証拠を残すことがあなた自身を守ることにつながります。

できるだけ早く、美人局案件に詳しい弁護士に相談する

美人局・不当請求のトラブルは、ご自身だけで相手とやり取りを続ければ続けるほど、精神的にも金銭的にも追い込まれていきやすい分野です。

  • 本当に慰謝料を払う必要があるのか
  • 相手の請求が法的に見て妥当な範囲なのか
  • 美人局として、支払拒否や返金請求を検討すべきレベルなのか

こうした判断は、一般の方には非常に難しいと思います。

美人局・不倫慰謝料の案件に経験のある弁護士であれば、

  • 事実関係を整理したうえで、支払義務の有無や妥当な金額を見立てる
  • 今後の連絡を弁護士名で引き継ぎ、相手に「本人に直接連絡しないように」と通知する
  • 必要に応じて、警察への相談・被害申告の段取りもサポートする

といった形で、あなたの**「盾」と「窓口」**の役割を担うことができます。

当事務所でも、美人局が疑われる不当な慰謝料・示談金の請求について、数多くの相談をお受けしてきました。「こんなことを弁護士に話していいのか」と思われるかもしれませんが、まずは事実をそのままお話しください。

相手への返信のコツと基本テンプレ

美人局の疑いがある相手から、すでにLINEやメールが届いている場合、「とにかくすぐ返信しないと、もっと怒らせてしまうのでは…」と不安になるかもしれません。

しかし、焦って長文で言い訳をしたり、感情的な返事をしたりすると、

  • 発言の一部だけを切り取られて「認めた」と言われる
  • 相手の感情を逆なでして、さらに過激な行動に出られる

といった事態を招きかねません。

そこで、返信の際には次のポイントを意識してください。

  • 長々と言い訳を書かず、最低限の内容にとどめる
  • 「払う」「払わない」といった結論は、弁護士に相談してから決める
  • 挑発するような表現(嘘つき・美人局だろ 等)は避ける
  • できるだけテキスト(LINE・メール)でのやり取りにし、電話だけのやり取りは避ける

実際に使える返信のイメージ

たとえば、次のような返信が考えられます。

返信例(そのまま使うのではなく、あくまで「型」として参考にしてください)

「突然のご連絡で驚いており、すぐに結論をお伝えできる状況ではありません。

一度内容を整理したうえで、専門家にも相談してから、あらためてご連絡差し上げます。

こちらから連絡するまで、少しお時間をいただけますでしょうか。」

重要なのは、

  • その場で支払う約束をしない
  • 一方的に相手を罵倒したり、犯罪呼ばわりしたりしない
  • 「専門家に相談する」という方針だけを伝える

というバランスです。

また、「お金を払うこと自体は仕方ないと思っている」といった文言も、

相手に「支払い意思がある」と受け取られてしまう可能性があるため、慎重に扱う必要があります。

「どう返信すべきか分からない」という段階でご相談いただければ、具体的なやり取りの仕方や、弁護士が直接相手と連絡を引き継ぐ方法なども含めてアドバイスできます。

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美人局トラブルはまず弁護士へ:必要に応じて警察も活用する

警察に相談すべきケースと、その前に知っておきたいこと

美人局のトラブルに巻き込まれたとき、

「警察に行けば何とかしてくれるのではないか」と考える方も多いと思います。

たしかに、命の危険が迫っているときや、暴力・明白な恐喝がある場合には、

ためらわず警察に相談すべきです。

一方で、警察には次のような特徴があることも、あらかじめ理解しておく必要があります。

  • 警察の役割は、基本的に「犯罪の捜査・予防」であり、民事上の慰謝料交渉には原則として介入しない
  • あなたの代理人として、相手との交渉窓口になってくれるわけではない
  • 通常は「相談履歴として記録する」「必要に応じて注意喚起をする」といった対応にとどまることが多い

つまり、「警察に行けば、美人局の相手と代わりにやり取りしてくれる」「慰謝料をゼロにしてくれる」といったものではありません。

では、どのような場合に警察相談が有効になるのでしょうか。

警察相談を強く検討すべきケース

次のような場合には、弁護士に相談すると同時に、警察への相談も強く検討すべきです。

  • 暴力をふるわれた、または「殴る・殺す」などの具体的な暴力の予告がある
  • 「今から家に行く」「会社の前で待ち伏せする」などの言動があり、身の危険を感じる
  • 複数人で取り囲まれる、車に乗せられそうになるなど、逃げにくい状況に追い込まれている
  • 深夜や人通りの少ない場所に何度も呼び出されている

このようなケースでは、あなた自身の安全を守ることが最優先です。

110番通報や最寄りの警察署への駆け込みを躊躇すべきではありません。

一方で、

  • 電話やLINEでの言い争いが続いているだけ
  • 「慰謝料を払え」「訴えるぞ」と言われているが、明確に暴行・危害を示唆する言動はない

といったケースでは、警察相談をしても「民事問題の可能性が高いので、まずは弁護士に相談してください」と案内されることも少なくありません。

警察は「安全を守る最後の砦」ではありますが、日常的な交渉窓口や法律相談の相手ではありません。美人局 慰謝料のトラブルでは、警察と弁護士の役割を上手に使い分けることが大切です。

相談は「弁護士→必要なら警察」の順番が基本

命の危険が差し迫っている場合を除けば、

基本的には次のような順番で動くことをおすすめします。

  • ① まず美人局・不倫慰謝料案件に詳しい弁護士に事情を説明し、法的な支払義務の有無や今後の方針について意見を聞く
  • ② そのうえで、「この内容なら警察にも相談した方が良い」「現時点では弁護士からの通知を優先すべき」など、弁護士と一緒に優先順位を考える
  • ③ 暴力・明確な脅しが出てきたタイミングで、弁護士のアドバイスも踏まえつつ警察にも相談する

こうすることで、

  • 警察に対しても、弁護士と整理した事実・証拠をもとに、分かりやすく事情を伝えられる
  • 民事上の対処(支払拒否・減額交渉・返金請求など)と、刑事上の対処(被害申告・相談)をバランスよく進められる

というメリットがあります。

坂尾陽弁護士

誰かに間に入って欲しいなら、まずは美人局トラブルに詳しい弁護士にご相談ください!

弁護士が介入すると何が変わるか(警察ではできない部分)

では、実際に美人局トラブルで弁護士が介入すると、何が変わるのでしょうか。

警察との一番大きな違いは、あなたの「代理人」として、相手との交渉窓口になれるかどうかです。

弁護士名で「以後の連絡は事務所宛に」と通知できる

弁護士に依頼すると、まず多くの事案で行うのが、

相手方に対して「受任通知(弁護士が依頼を受けましたというお知らせ)」を送ることです。

この中で、

  • 今後は依頼者本人ではなく、弁護士事務所宛に連絡するよう求める
  • 依頼者への直接の連絡・訪問などを控えるよう申し入れる

といった内容を、正式な文書の形で伝えます。

これにより、

  • あなた自身が相手と直接電話・LINEのやり取りを続ける必要がなくなる
  • 相手に対して「もう専門家がついている」という心理的プレッシャーを与えられる

という効果が期待できます。

坂尾陽弁護士

「スマホが鳴るたびに心臓がバクバクする」「知らない番号からの電話が怖い」という状態から解放されるだけでも、気持ちがかなり楽になった、というご相談者の声は少なくありません。

美人局かどうかを踏まえて、「払う/払わない/減額」の戦略を立てられる

美人局 慰謝料のトラブルでは、

  • 法的に見て、そもそも支払義務がないと考えられるケース
  • 一部には責任がありつつも、請求額が相場からかけ離れているケース
  • 不倫慰謝料として一定の支払いはやむを得ないが、減額の余地があるケース

など、さまざまなパターンがあります。

弁護士であれば、

  • あなたが相手を既婚者と知っていたかどうか
  • 性風俗・キャバクラ等の業務との関係性
  • 夫婦がどこまで性行為を承諾・黙認していたと評価できるか
  • 相手の請求方法が、恐喝や詐欺に近いレベルかどうか

といった点を丁寧に整理し、

  • 支払義務がないと判断される場合 → 支払い拒否・請求ストップを目指す
  • 一部責任の余地がある場合 → 妥当な金額の範囲内で減額交渉・分割払いの検討を行う

など、あなたの事情に合わせた戦略を提案できます。

警察相談・被害申告の準備もサポートできる

さらに、必要に応じて弁護士は、

  • どのタイミングで警察に相談すべきか
  • どの資料(スクショ・録音・メモ)をまとめて持参すべきか
  • どのような点を重点的に説明すべきか

といった「警察相談の準備」もサポートできます。

場合によっては、弁護士が相談に同行したり、警察への説明内容をあらかじめ整理してあげたりすることもあります。

このように、弁護士は民事的な解決(慰謝料請求への対応)と、刑事的なリスク管理(警察対応)の両面から、あなたをサポートすることができます。

美人局・不当要求案件に経験豊富な当事務所の強み

当事務所は、不倫慰謝料の「減額」や「支払拒否」を中心に、これまで数多くのご相談・ご依頼を受けてきました。

そのなかには、まさにこの記事で取り上げているような、美人局に限りなく近い不当な慰謝料請求・脅迫まがいの要求も少なくありません。高額な慰謝料を請求された事案では「美人局か分からない」段階でも相談していただけます。

ご相談の多くは、次のような段階でお電話をいただきます。

  • 風俗嬢・キャバ嬢と店外で会うようになり、その夫を名乗る人物から突然高額な慰謝料を請求された
  • 出会い系サイトで会った相手の夫から、「不倫された」と言われ300万円の慰謝料を請求された
  • 相手からの連絡がエスカレートし、「家族や会社にバラす」と繰り返し脅されている

この段階では、多くの方が「これは美人局なのか、本当に自分が悪いのか分からない」というお気持ちです。

当事務所では、

  • 事実関係を丁寧にお聞きし、支払義務の有無・美人局の疑いの程度を整理する
  • そのうえで、支払拒否・減額交渉・警察相談など、複数の選択肢をご提案する

という形で、一つひとつのケースに合わせた対応を心がけています。

美人局案件の「拒否対応」に力を入れています

美人局が疑われるケースの多くでは、

法的に見て不当な要求であるにもかかわらず、

「怖い」「家族に知られたくない」という理由から支払ってしまう方が少なくありません。

当事務所では、こうした案件について、

  • 不当な要求については、毅然として支払拒否を貫き、請求ストップを目指す
  • やむを得ず一定の支払いが必要なケースでも、相場から不当に高い金額は払わなくて済むよう交渉する
  • 依頼者の安全確保や家族バレ・職場バレを防ぐための工夫も併せて行う

といった「拒否・減額」に重きを置いた対応を行っています。

初回相談は無料・全国対応

美人局や不倫慰謝料のトラブルは、

「こんなことを人に話すのは恥ずかしい」「家族に知られたくない」と感じてしまいやすいテーマです。

当事務所では、

  • 不倫慰謝料・美人局トラブルに関するご相談は、原則として無料
  • 電話・オンラインでの相談にも対応し、全国からご相談を受け付け
  • ご家族に知られないよう、連絡方法や時間帯にも配慮
  • 正式にご依頼いただくまでは、費用は一切発生しない

という体制を整え、可能な限り相談のハードルを下げるよう努めています。

美人局かもしれない慰謝料請求を受けているとき、「誰にも相談できないまま、一人で抱え込む」のが一番危険です。支払う前に、まずは一度、専門の弁護士に状況をお話しください。

このあと実際に当事務所が担当した

「風俗嬢の夫から数百万円の不倫慰謝料を請求されたものの、最終的に支払ゼロで解決した」

という解決事例を、具体的な流れとともにご紹介していきます。

 

解決事例:風俗嬢の夫から数百万円の慰謝料を請求されたケース

ここからは、実際に当事務所が担当した、美人局に近い不当な不倫慰謝料請求が「支払ゼロ」で止まったケースをご紹介します。

あなたの状況と重なる部分も多いと思いますので、「自分も相談していい案件なのか」をイメージしながら読んでみてください。

事案の概要:性風俗店で知り合った相手の「夫」からの高額請求

ご依頼者は、50代の男性でした。

いわゆる性風俗店を利用した際に担当となった女性のことを気に入り、店以外でも何度か会うようになりました。

店外でのやり取りは次第に増え、ホテルで肉体関係を持つこともありましたが、

その女性からは「交際している相手はいる」と聞かされていたものの、既婚者だという話は一切出ていなかったそうです。

  • 左手の薬指に指輪はしていない
  • 生活の様子も「彼氏との同棲」くらいの印象で、夫や子どもの話は出てこない
  • 連絡の取り方や会う時間帯からも、既婚者であると疑わせる事情はほとんどなかった

ご依頼者はそのように受け止めていました。

ところが、ある日突然、女性の「夫」を名乗る男性から連絡が入りました。

怒った様子で次のようなことをまくし立ててきたそうです。

  • 「俺の妻と肉体関係を持ったな。立派な不倫だ」
  • 「精神的苦痛は計り知れない。不倫慰謝料として数百万円払ってもらう」
  • 「払わないなら奥さんや会社に全部バラす」

金額も高額で、請求の仕方もかなり脅しに近いものでした。

ご依頼者はあまりの剣幕に怖くなり、まさに「美人局 慰謝料」の典型ではないかと感じて、当事務所にご相談いただきました。

依頼の経緯:脅迫まがいの連絡で追い詰められた心情と、警察相談のサポート

ご相談のお電話をいただいた時点で、ご依頼者は相当追い詰められていました。

  • 連日のように電話やメッセージが届く
  • 「今すぐ払え」「逃げられると思うな」といった強い口調のメッセージ
  • 家族に知られるのが怖くて、仕事も手につかない

ご本人から事情を伺う中で、途中で涙をこぼされる場面もありました。

「自分にも軽率な行動があったのは分かっているが、ここまで言われるのは本当に正当なのか」が、何よりの不安だったようです。

当事務所の弁護士は、まず次の3点を丁寧にご説明しました。

  • 性風俗店を通じた出会い方や、女性の説明内容を考えると、「既婚者だと知らなかった」というご依頼者の話には十分な理由があること
  • 夫が女性の仕事や関係性をどこまで認識していたかによっては、本来の意味での不倫慰謝料義務が生じにくい(美人局に近い)ケースであること
  • 相手の要求の仕方は、場合によっては恐喝に近い行為とも評価し得るため、今後の連絡の仕方や警察相談のタイミングを慎重に考える必要があること

そのうえで、ご依頼者が強い不安を感じていること、

相手の言動に一部「身の危険」を感じさせる部分があることなども踏まえ、

  • 警察への相談も視野に入れつつ
  • 同時に、弁護士として民事面(慰謝料請求)に対する対応を引き受ける

という二本立ての方針をとることになりました。

警察への相談にあたっては、

  • いつ・どこで・どのようなやり取りがあったのか
  • どのような言葉で脅されたのか
  • どのような証拠(録音・スクショ)が残っているか

といった点を整理する必要があります。

弁護士は、ご依頼者と一緒に時系列をまとめ、相談窓口での伝え方や持参すべき資料のリストアップなどもサポートしました。

弁護士介入後の流れと結果:不当な請求がストップし、支払ゼロでの解決

ご依頼を受けたあと、当事務所は速やかに、女性側および夫を名乗る人物に対し「受任通知」を送付しました。

受任通知では、主に次の点を明確にしました。

  • 本件については、当事務所がご依頼者の代理人として対応すること
  • 今後は、ご依頼者本人へ直接連絡するのではなく、すべて事務所宛に連絡を行うこと
  • 慰謝料請求の法的根拠や金額が妥当な範囲か否かについては、当事務所で慎重に検討すること

受任通知を送った直後から、

それまでスマホにひっきりなしに入っていた電話・メッセージは、ぴたりと止まりました。

その後、相手方から弁護士宛に連絡が来ることもなく、当初主張していた数百万円の「不倫慰謝料」の請求は、事実上ストップしました。

  • 訴訟が提起されることもなく
  • 内容証明郵便で正式な請求が来ることもなく
  • 「最後にこれだけ払え」といった妥協案が送られてくることもなかった

という経過を辿り、最終的には、ご依頼者は一切の金銭を支払うことなく解決に至りました。

すべてのケースで「支払ゼロ」が可能というわけではありませんが、今回のように、美人局に近い不当要求であれば、弁護士が毅然と対応することで相手が引き下がるケースも少なくありません。

ご依頼者は、解決後に次のような感想を漏らされていました。

  • 「最初は自分だけが悪いと思い込んでいたが、法律的に見ればそうとは限らないと知って救われた」
  • 「スマホが鳴るだけで怖かった状態から、普通に仕事に行けるようになった」
  • 「支払う前に相談して本当に良かった。あのままだったら一度払ってしまって、さらに要求が膨らんでいたと思う」

この事例はあくまで一例ですが、「美人局 慰謝料」の疑いがある請求については、最初からあきらめて払ってしまう必要はないことを示しています。

坂尾陽弁護士

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美人局・不倫慰謝料に関するよくある質問(FAQ)

ここからは、美人局や不倫慰謝料の相談をお受けする中で、とくによくいただく質問をQ&A形式でまとめます。

ご自身の状況と重なる部分があれば、参考にしてみてください。

Q. 自分のケースが「美人局」なのか、本当の不倫慰謝料請求なのか分かりません。

「これは美人局ですか? それとも普通の不倫慰謝料請求ですか?」というご質問は非常に多いのですが、実務上は次のようなポイントを総合的に見ていきます。

  • 相手女性との出会い方(性風俗店・出会い系・マッチングアプリ・職場 等)
  • 女性から既婚であると告げられていたか、独身と説明されていたか
  • 夫(または彼氏)を名乗る人物の登場の仕方が不自然ではないか(あまりにタイミングが良すぎる 等)
  • 夫が女性の仕事や店外での性行為をどこまで把握していたか・容認していた可能性がないか
  • 請求金額が相場からかけ離れていないか、脅し文句が異常に強くないか

これらを一つひとつ整理することで、

  • 純粋な不倫慰謝料請求に近いケース
  • 美人局的な要素が強い不当請求のケース
  • その中間にあるグレーゾーン

に分かれていきます。

「美人局かどうか」を自分一人で判断する必要はありません。弁護士に事実関係をお話しいただければ、どのあたりに位置する事案か、一緒に整理していくことができます。

Q. 警察に相談すると、相手にバレたり、大ごとになったりしませんか?

警察に相談したからといって、

すぐに相手が逮捕されたり、ニュースになるとは限りません。

むしろ、多くのケースでは、

  • 相談内容を記録してもらう(いざというときに「以前から相談していた」と説明できる)
  • 相手方に対して、警察の方から注意をしてもらえる場合がある
  • 危険な状況になった場合に備えて、アドバイスを受ける

といった対応にとどまることが多いです。

一方で、相談内容によっては、相手方に警察から連絡が行く可能性もゼロではありません。

そのため、

  • 「どの程度まで警察に話すべきか」
  • 「今の段階で相談するのが適切か、もう少し様子を見るべきか」

といった点は、弁護士にも相談したうえで判断されることをおすすめします。

Q. 家族や職場にバレるリスクはありますか? なるべくバレずに解決したいのですが…。

美人局や不倫慰謝料トラブルで、多くの方が一番恐れているのが、「配偶者や職場に知られてしまうのではないか」という点です。

相手が本気で家族や職場に連絡してくる可能性はゼロではありませんが、次のような点に気を付けることで、リスクをかなり下げることができます。

  • 自分から家族や会社の連絡先を教えない(SNSアカウントや会社名も含む)
  • SNSや名刺の写真など、身元が特定されやすい情報を安易に送らない
  • 「妻に説明に行く」「会社に謝りに行く」といった提案に安易に応じない
  • 早めに弁護士を窓口に立て、本人への直接連絡を控えるように申し入れてもらう

弁護士が介入していることが分かると、

相手も「無茶な行動に出るとこちらが不利になる」と考え、

家族や会社への連絡を控えるケースも少なくありません。

坂尾陽弁護士

当事務所でも、家族バレ・職場バレを極力避けたいというご相談は非常に多く、その点も踏まえて解決の方針を一緒に検討しています。

Q. 会話の録音やLINEのスクショは、こちらが違法になったりしませんか?

自分が会話の当事者として録音を行うこと自体は、通常、違法ではありません。

  • スマホの録音アプリで通話内容を録音する
  • 相手との会話を、自分のいる場所でボイスレコーダーに録音する

といった行為は、証拠保全の一環として、多くのトラブルで行われています。

注意が必要なのは、

  • 相手の部屋に隠しマイクを仕掛ける
  • トイレや更衣室など、プライバシーの高い場所で盗撮・盗聴をする

といった、相手が全く知らない場所でこっそり録音機器を設置するような行為です。

これは、プライバシー権の侵害など、別の問題を引き起こすおそれがあります。

LINEやメールのスクリーンショット、通話録音は、後で「言った」「言わない」の争いになったときにも、あなたを守る重要な材料になります。不安な場合は、どこまで証拠収集をしてよいかも含めて、弁護士に相談してみてください。

Q. すでに示談書にサインしてしまいました/サインを迫られています。手遅れでしょうか?

示談書や念書にサインをしてしまった場合でも、必ずしも手遅れとは限りません。

  • 脅迫的な状況でサインさせられた
  • 内容をきちんと理解しておらず、強い心理的圧力のもとで署名した
  • 相手が重要な事実(既婚であること等)を偽っていた

といった事情がある場合、

示談書の有効性そのものを争ったり、支払額の減額を求めたりできる余地が残されていることもあります。

一方で、これからサインを迫られている段階であれば、次の点を徹底してください。

  • その場で内容を読み切れないものには絶対に署名しない
  • 「今サインしないと訴える」と脅されても、一度持ち帰って弁護士に見せる
  • 自分に不利な内容(相場をはるかに超える金額・過度な接触禁止条項 等)が含まれていないか確認してもらう

示談書・誓約書は、一度サインをすると後から覆すのが難しい書面です。すでにサインしてしまった場合も、これからサインを迫られている場合も、一度弁護士に内容を確認してもらうことを強くおすすめします。

坂尾陽弁護士

万が一、高額な支払いを約束する書面にサインをした場合はすぐに弁護士にご相談ください!

まとめ:美人局の疑いがある慰謝料請求は、支払う前に美人局に詳しい弁護士へ相談を

ここまで、美人局と不倫慰謝料の違い、

美人局 慰謝料のトラブルでやるべきこと・やってはいけないこと、

そして実際の解決事例までお伝えしてきました。

最後に、この記事のポイントを振り返っておきます。

  • 性風俗・出会い系・キャバクラ等で知り合った相手の「夫」からの高額慰謝料請求は、美人局 慰謝料の疑いがある
  • 美人局では、配偶者が性行為を承諾・黙認していることも多く、法的には本来の不倫慰謝料義務が生じにくい
  • 「既婚者だと知らなかった」「そうとは思えない事情があった」場合には、慰謝料義務が否定・減額される可能性がある
  • 暴力や「家族・会社にバラす」といった脅しは、恐喝や脅迫と評価される余地もあり、録音やスクショで証拠を残すことが重要
  • その場でお金を払う、一人で会いに行く、家族や会社の連絡先を教える、その場で示談書にサインするといった行動は避けるべき
  • 警察は「安全を守る最後の砦」ではあるが、日常的な交渉窓口にはならない。日々の窓口は弁護士、命の危険があれば警察という役割分担を意識する
  • 弁護士が介入することで、相手との連絡窓口を一本化し、不当な請求の拒否・減額交渉・警察相談のサポートなどが受けられる
  • 美人局に近い不当要求であれば、実際に「支払ゼロ」で請求を止められた事例もある

「自分が悪いのだから、言われるまま払うしかない」と思い込む必要はありません。法律的に見れば、払う必要のない慰謝料請求や、美人局に近い不当要求であることも少なくないのです。

当事務所では、美人局・不倫慰謝料のトラブルについて、次のような体制でご相談をお受けしています。

  • 不倫慰謝料・美人局トラブルの法律相談は0円(完全無料)
  • 24時間365日、相談受付フォームからのご相談に対応
  • 土日祝日・夜間のご相談にも柔軟に対応(事前予約制)
  • 正式にご依頼いただくまでは、費用は一切発生しない
  • ご家族に知られたくない場合にも、連絡方法・時間帯などに配慮

美人局や不倫慰謝料の問題は、

時間が経つほど証拠が失われたり、要求がエスカレートしたりしがちです。

「もしかして美人局かもしれない」「この慰謝料、本当に払う必要があるのか?」

と少しでも感じているのであれば、支払う前に一度、弁護士にご相談ください。

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坂尾陽弁護士

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